風船プロジェクトの結果を持って、福岡県や佐賀県、福岡市、唐津市、九州電力などに要請を行っています。また、風船が届いた自治体の住民のみなさんと連帯を広げようと自治体キャラバンも始めました。
九電の再稼働申請に対し、抗議と要請を行いました。九州各地から約40人が参加しました。「原発なくそう!九州玄海訴訟 風船プロジェクト実行委員会」も参加し、要請書を提出しました。
この日の行動には「九電消費者株主の会」「原発とめよう!九電本店前ひろば」「さよなら原発!福岡」「電力労働者九州連絡協議会」などの反脱原発団体の他、日本共産党、みどりの党も参加しました。
7月にねらわれている再稼働を阻止しようと川内原発・玄海原発の再稼働中止、即時廃炉を求める要請文提出行動が呼びかけられ、「原発なくそう!九州玄海訴訟 風船プロジェクト実行委員会」も要請書を再度提出しました。
この日の行動には「脱原発ネットワーク・九州代表」「九電消費者株主の会」「電力労働者九州連絡会議」「原発なしで暮らしたい・水俣」「さよなら原発佐賀連絡会」など、九州各地のさまざまな反脱原発団体から約70人が参加しました。
まず、「電力労働者九州連絡会議」が要請書を提出、「風船プロジェクト実行委員会」は2番手でした。その後、「脱原発ネットワーク・九州代表」「九電消費者株主の会」が事前に提出していた「公開質問状」に対し、九電が回答しましたが、回答が不十分なので再質問が始まりました。
予定は13時~15時までの2時間でしたが、結局終わったのは16時半ごろでした。後半は九電の回答、不誠実な態度に対し、怒号が飛び交いました。
今年2月に文部科学大臣を本部長とする政府の地震調査研究会推進本部が、九電が行った川内原発近辺の活断層評価について「とにかくひどいものである」とし、調査・再評価を求めています。このことについての九電の見解は「解釈の違い」というものでした。このあたりから、怒号の嵐となりました。
⇒ 5月20日 10:30am 文書における回答はしないとのことで、直接交渉になりました。
本日、原発なくそう!九州玄海訴訟・風船プロジェクト実行委員会は、九州電力と交渉を行いました。正確には今年2月に実行委員会から九電に提出した要請書の回答を聞きに行きました。
・放射性廃棄物の最終的な処分方法が決まっていないまま廃棄物を生み出し続けていることについては決して良いことだとは思っていない。
最後に実行委員会は「私たちの納得がいく回答は得られなかった。この要請は生きている。今後も引き続き要請する」と宣言し、今回の要請は終わりました。
「3月末日までに回答を」としていたにもかかわらず、期日までに福岡県からは何の連絡もありませんでした。4月3日に催促状を送ったところ、「口頭で回答したい」と電話で連絡がありましたので、再度文書にて回答いただくようお願いしました。そして「もし、文書による回答はできないということであれば、文書による回答ができない理由を4月12日必着で文書にてご回答ください」という文書を送付しました。その結果、届いた回答が以下に添付したものです。
⇒4月1日 唐津市より回答書が届きました。
⇒4月1日佐賀県より回答書が届きました。
⇒そして、3月28日 回答が福岡市の高島市長から届きました。
第1弾で最も風船の発見情報が多かった四国へ行きました。今回は愛媛県松山市へ。3月10日に行われた「伊方原発を止める愛媛集会」に代表3名を派遣しました。
集会が始まる前に会場で結果チラシ100枚を配布、あっという間になくなりました。「九州から?ご苦労様」「がんばりましょうね」など、たくさん激励されました。
集会では「玄海原発から飛ばした風船があっという間に四国までたどり着きました。私たちは原告を増やしながらたたかっています。ぜひ、私たちの裁判の原告にもなってください。一緒に原発を止めるためにがんばりましょう!」とアピールしました。
その後、松山市内の繁華街をアピールウォーク、愛媛県庁前では「再稼働反対!」「原発は廃炉に!」「知事は再稼働を許すな!」と四国のみなさんとともにコールしました。
風船プロジェクトの結果及び要請書を読み上げて提出、その後30分ほど懇談しました。唐津市危機管理防災課長、総務部長らが対応しました。
唐津市の吉田恵子さんは個人的に入手した偏西風解析、上空の風の状況、玄海原発内の放射能、チェルノブイリ原発事故時の放射能飛散図などの資料を示し、説明しました。
同じく唐津市の田口常幸さんや玄海原発対策住民会議の成富忠良事務局長らは防災計画やヨウ素剤などについて、要望しました。また進藤輝幸さんは「過酷事故がおきたことを前提にした防災計画は、被害を幾分か少なくするための減災計画にすぎない。やはり、廃炉と決め、核廃棄物をより安全に管理することをしていかなければ、安全を守ることにはならない。その真に安全を守る方向に進むよう、努力すべきだ」と発言しました。
唐津市としては「3月末日に防災会議をし、決定していくが、見直す必要があれば見直していく。唐津市議会でも論議していきます」と述べ、文書での回答は「検討します」とのことでした。
福岡県・市では人数制限はありませんでしたが、九電は事前に人数を5人と指定してきました。代表で要請した大野城市の原告(女性)は「九電が“放射性物質とガンとか病気との因果関係はいっさい認めない”と回答したことにとても驚いた」と報告しました。唐津市から参加した原告(男性)は「全部同じようなオウム返しのような答えが用意されているのかなと思った」と述べました。
柳原リーダーは「根底にある九電の体質が変わらないと改善しない。風船プロジェクトの成功で九電を変えるという立場にたってやっていかなければならないと決意を新たにした」と語っています。
*写真=代表5人による報告(九電本店前広場テントにて)
福岡市長への要請では、糸島市に住む原告が「福岡西方沖地震の際には大渋滞のため周船寺から唐人町(福岡市中央区)まで10時間かかった。これから考えると避難のしようがない」と指摘しました。そして、福岡市の高島市長に「糸島市にもやってほしいと言っている。大都市福岡の近隣自治体への影響は大きい。ぜひいち早く“脱核エネルギー宣言”をしてほしい」と要請しました。
この日の行動予定は、
【集合】
9:30 福岡県庁・1階ロビー
【行程】
10:00 福岡県知事あて要望書提出(予定)
10:15 記者会見(福岡県庁)(予定)
11:00 福岡市長あて要望書提出(福岡市役所9階秘書課応接室)
11:45 九州電力社長あて要望書提出(九州電力受付横ブース)
12:15 街頭宣伝(パルコ前)~13:00終了
最終的に集まったのは福岡市 、糸島市、大野城市、唐津市 など から原告・弁護士 約 20 名。金子譲さんのインターネット中継も行われ、ネットでの参加者もいました。
パルコ前の宣伝行動ではあっという間に用意していた300枚のチラシがなくなり、予定より早く約40分ほどで宣伝行動を終了することになりました。